健康の入り口!!〝歯〟について
身体において【歯】は非常に重要な役割を果たしています。このブログではその【歯】ついてお話をします。
“食べること”以外の重要な役割
食事やおやつの時に、食べ物を細かく噛み砕いて消化しやすくする役割はもちろん、実は「発音を助ける」「表情を作る」「体の姿勢やバランスを保つ」「ものを噛むことで脳に刺激を与える」など、私たちの毎日の暮らしに不可欠な役割も担っています。正しい歯磨きとアイテム選びで歯をいつまでも健康に保ちましょう。
皆さまが考える歯の役割として、すぐに思いつくのが食事の際に食物を消化しやすくするために噛みくだく事だと思います。もし、歯が無いと以下のような影響が出てしまいます。
- 発音がしづらくなる【発音を作る役割】
- 相手に感情を伝えづらくなる【表情を作る役割】
- 歩きづらくなったり体が痛くなったりする。【姿勢を保つ役割】
- 咀嚼しない事で脳への血流量が増えない。【脳を活性化する役割】
等の重要役割があり、私達の生活に密接に関係しています。自身の歯を健康な状態に維持できるように適切なブラッシングと道具をを選びましょう‼️
乳歯【子どもの歯】
乳歯の役割と種類
乳歯は全部で20本あります。前歯の中央から順に、A、B、C、D、Eと呼びます。
乳歯が生えてくると、歯茎や舌で母乳や離乳食を喉に通していたものが、歯で噛むという事ができるようになっていきます。この行為は子供にとって前述した歯の重要な役割を得る第一歩になります。
個人差はありますが、生後5~8ヶ月ごろから下の乳中切歯、上の乳中切歯の順に生え、
その後、上下の乳側切歯や乳犬歯、乳臼歯が、2~3年かけて生えていきます。
大人の歯と比較して乳歯は柔らかく弱いため虫歯になりやすく、この頃の歯の問題は将来的な永久歯の虫歯のリスクに繋がります。
以上の事を未然に防ぐために、乳児の頃から歯科への定期的な健診と歯磨きをしっかりしましょう。
乳歯の種類
生えかわる時期とそのメカニズム
乳歯から永久歯へ生え替わるには、個人差はあるものの、おおよそ6歳頃から6~7年をかけます。
- あごの中で永久歯が時間をかけて成長します。
- 永久歯の根が作られ始め、乳歯の根が少しずつ溶かされます。このころから歯がグラグラすると感じ始めるお子さんもいます。
- 乳歯の根が溶けてなくなると、乳歯が抜け落ち、永久歯に生えかわります。永久歯が見えていてるのになかなか乳歯が抜けない場合は歯科医院の受診をお勧めします。
大人の歯~永久歯~
永久歯は「親知らず」を含めて全部で32本あり、形によって3種類に分けられ、それぞれ異なる役割を持っています。
永久歯の種類
もっとも大きく、噛む力も強い第1大臼歯
第1大臼歯(奥歯)は6歳臼歯もと呼ばれ、永久歯の中で一番大きく、噛む力も強い、噛み合わせの基本になる大切な歯です。
しかし、むし歯になりやすい歯でもあるため、生えてきたら積極的なむし歯予防が必要です。
第1大臼歯がむし歯になりやすい理由
- 乳歯が抜けかわるのではないため生えてきたことに気付きずらい
- 奥に生えるため、歯磨きが難しい
- 生え揃ってから上下の歯がかみ合うまでに、1年~1年半ほどかかり、
その間に汚れがたまりやすい状態が続く
- 噛み合わせの溝が複雑で汚れがたまりやすい
歯の構造
歯茎(歯肉)から上の部分「歯冠部(しかんぶ)」
人間の身体の中でもっとも固い組織である「エナメル質」が、「象牙質」、「歯髄(神経)」を外側から覆っています。
歯の一番外側の白い部分です。
物の硬さを量る単位として、硬さを10段階で表した「モース硬度」というものがありますが、人間の歯をモース硬度で表すと「7」で、これは水晶とほぼ同じ硬さです。
人間の体の中で一番硬い組織なんです。ちなみに鉄は「4」、ダイアモンドは「10」です。驚きですね。
歯髄(神経)を取り囲む組織で、むし歯がここまで進行すると痛みを伴います。
神経と血管が集まっている大切な組織です。
歯ぐき(歯肉)の下部の「歯根部(しこんぶ)」
歯ぐき(歯肉)によって、歯槽骨や歯根膜といった組織が守られています。
歯槽骨を覆う粘膜。歯槽骨、歯根膜を守る役割がある
あごの骨のうち、歯を支える組織です。
歯根部の表面を覆っている組織です。
歯槽骨との間にあるクッション材です。噛むという刺激を感じ取る組織です。
乳歯と永久歯の違い
子どもから大人に成長するにつれて、あごも成長して大きくなり、歯も「乳歯」から「永久歯」へと生えかわり、噛む力も強くなります。
乳歯は白に近く、永久歯は黄色味を帯びています。
乳歯の方が全般に永久歯よりひとまわり小さい歯です。
エナメル質、象牙質ともに乳歯の方が薄いため、乳歯のむし歯は早く進行するので注意が必要です。
ここまで、一般的な歯の特徴をお伝えしてきましたが、それぞれ顔貌や体質が違うように、歯もその人その人で個性があります。
食習慣やご家庭でのケアの内容によっても歯の強さは変化しますので、担当の衛生士にお気軽にご相談ください。
歯の特徴に合わせて、予防的セルフケアをはじめましょう(^^♪